インプラントの長期予後 |中央区八重洲の東京インプラントセンター

インプラントの長期予後

2005年03月08日

ここに一つのインプラントの長期予後を調査した論文があります。

ある一つの歯科医院で
1987年から1994年の7年間に1001本のインプラントが181名の患者さんに埋入されました。
これらの症例はそれぞれ10年以上の歳月が経過し、181名の患者さんのその後が調査されました。

今回、インプラントの成功率の統計と共に、残念ながら失敗に終わった症例について調査が行われました。



固定性インプラント

164名の患者(男性80名、女性84名)インプラント数944本、276部位について検証を行った。
摘出に至ったインプラントは全体の2.98%であり、性差は約4:1で男性に多く認められた。長さ別には、10.0mmのインプラントは、摘出インプラントの19.35%を占めていた。
生存率は、下顎前歯部99.4%、上顎前歯部98.7%、下顎臼歯部95.2%、上顎臼歯部91.9%の順で、その生存率は低下した。

摘出の内訳では、骨接合の得られなかったものが全体の0.74%。骨接合の得られた後の摘出は、全体の2.23%であり、その半数はインプラントの破折によるものであった。インプラントの破折は、施術後5年以降に発生しており13年目に破折した症例も存在した。


オーバーデンチャー

7名の患者(男性5名、女性2名)インプラント数57本における統計では、摘出数は19本33.3%であり、固定性インプラントの提出数2.98%に比べると高い値であった。

クインテッセンス デンタルインプラントロジー Vol.12 No.1,No2 より改編

実はこの統計の対象となった歳月に、私はこの歯科医院に勤務し、インプラント治療の研鑽を行っていた時期でした。
私の歯科臨床のベースとなったこの時期の治療術式が、10年以上の統計学的な裏打ちを持って妥当性のあることが証明されたことを、嬉しく思います。

この時期に、私が「見て」「聞いて」「学んだ」事は、現在の治療の考え方に大きく影響を与え、何よりもその結果が解り、失敗を考察できた事は、今後、さらに成功率を高めることに、大きく役立てる事が出来るでしょう。

前回までに、何回かに分けて書いてきた、インプラントを長期間成功させるための秘訣は、こうした経験をもとに、解ったことを書いたものです。

前回も書きましたが、インプラントは長持ちする事が目標ですから.......  

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